リフォームはどのくらいのタイミングでおこなうのが理想なのでしょうか?
今回は、リフォームの必要性や郵政順位についてお伝えするとともに、福島県郡山市の施工事例を取り上げ具体的なスケジュールなどをご紹介します。
どのくらい住んだら家のリフォームを考えたらいいのか
結論から申し上げますと、リフォームのタイミングは建物の使い方や所有者の考え方により異なってくるものです。
建物を丁寧に綺麗に扱っていれば、劣化のスピードは遅くなりますし、逆に雑に扱っていれば同じ時期に建てた建物であっても劣化のスピードは速まります。
そのため、リフォームが必要になる時期は使い方次第で変わってきます。
また、リフォームを不具合や不便が生じたから行うというのであれば、ある程度の長い年数が経過したのちにおこなうこととなりますが、間取りの変更や雰囲気を変えたいなどの思いでやる場合には、時期を問わずにおこなうものとなります。
このように、一口にリフォームと言ってもその考え方によってやり方は変わってくるものであるため、今回はリフォームの中でも老朽化に伴う場合を取り上げていきましょう。
老朽化に伴うリフォームにおいて重要なのが、適切なタイミングでの実施です。
リフォームはお金がかかるし、とりあえず何とか使えているからと言って先延ばしにしてしまうと、不調が悪化して壊れてしまったり、生活に支障をきたしてしまうほか、予定外に高額の工事費用が掛かってしまうという可能性も出てきます。
したがって、重要なのは不調が出てきたタイミングでリフォームを検討し始めるということです。
ただ予算やそのほか、家の状況などを考えると、必ずしもすぐに施工することができないということも十分にあり得ます。
そのため、施工がすぐでないにしても、定期的に点検してもらったり、今の段階で修繕した場合の見積もりを取っておき、あらかじめ相場をチェックしておくことで余裕を持って対処することができます。
築年数が古い自宅のリフォーム優先順位
続いては、古い家のリフォームを行う場合にどのように優先順位を決めて進めていくべきかについてご紹介していきます。
1,外壁や屋根などの外側を優先的に
建物が痛む大きな原因として、雨や風などの外側からの要因が挙げられます。雨漏りや建具の腐食などが進行してしまうと、建物内部のさまざまな個所にも不具合が出てくることとなるでしょう。
したがって、普段生活している時はあまり気にならないほどの小さな外壁の傷でも、状態を確認してリフォームの必要があれば、優先的に対処することをおすすめします。
優先順位は低く見えてしまう場所もありますが、外回りをきちんと整備しておくことは、暮らしの安心を手にする近道となるでしょう。
2,生活に支障が出てきた箇所を優先的に
たとえば、キッチンや洗面台の汚れが気になる、ドアの立て付けの不具合、階段の上り下りのたびにぎしぎしと音がするなど日常生活を送るうえで感じる不調や不具合が目についた場合には、それを優先して修繕するようにしましょう。
不具合は放っておくと悪化してしまい、予想以上に修理費用が掛かってしまったり、何よりも当たり前の日常生活を送ることに支障をきたす可能性が出てきます。
したがって、暮らしやすい、生活しやすい環境を整備するためには、不具合が生じたら早めに対処していくことがカギとなります。
3,よく使う場所や人の出入りが多い場所から優先的に
同じドアであってもリビングのドアは毎日みんなが集う場所であったり、来客時に目につく場所であることから、優先順位が高く、普段ほとんど使用しない物置部屋のドアであれば優先順位は下がります。
また、料理が趣味の人であればキッチン周りが綺麗で清潔に整備されていることは生活の中で優先順位が高く、リモートワークをしている人であれば、書斎の床や窓、ドアなどの使い勝手も重要になってくるでしょう。
このように、生活スタイルや環境によって優先順位は変わってきます。また、来客などを想定すると人が集まる場所や来客部屋など見栄えを重視すべき場所も出てくるでしょう。
リフォームの優先順位を決めるには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要となります。その上で、自分のライフスタイルや建物の状況、予算などに応じて最適なものを選択していくことができるのがベストだといえます。
耐圧盤工法とは
続いては、耐圧盤工法についてご紹介していきます。
耐圧盤工法は、地盤沈下が原因で家が傾いてしまった場合に修正するための工法です。
作業の流れとしては、建物の基礎の下を掘削して、耐圧版を土の上に設置し、その上に油圧ジャッキを取り付けて基礎ごと建物を持ち上げて傾きを修正するという方法です。
耐圧盤工法が適した条件として、地盤沈下が収まり家がこれ以上傾かないという状況であることが挙げられます。
仮に、地盤沈下がまだ進行している建物に耐圧盤工法を施工したとしても、再沈下してしまう可能性があるため、根本的な解決とはなりません。
そのため、地盤が弱い場合には、地盤改良を施したうえでの施工が必要とされます。
ここで、耐圧板工法のメリットを見ていきましょう。
- 騒音や振動が少ない
- 狭いスペースでも工事が可能
- 工事中でも住み替えの必要がなく、居住したままでよい
- ミリ単位での修正が可能で、高い精度の施工ができる
- 価格が比較的リーズナブルである事が多い
先にお伝えしたとおり、耐圧板工法で鍵となるのは地盤が安定しているか否かという点です。地盤が安定しているのであれば、耐圧板工法は非常に効果的な工法だといえるでしょう。
実際の施工スケジュール
続いては、実際に西川が福島県郡山市で取り扱った耐圧板工法を用いた施工事例をご紹介します。今回の事例は、東日本大震災で被災した際に家が傾いたものの、生活に支障がなかったため放置していたところ、だんだんと家のドアや床などに不具合が生じてきたため修正工事を行いたいというものでした。
実際に建物を診断した結果、傾きの大きいところには耐圧板工法、数ミリ単位の小さなところには土台上げ工法を施工するという方法で進められました。
[1日目]挨拶 機械準備 堀削、耐圧
[2-4日目]耐圧、堀削
[5日目]ジャッキアップ
[6-7日目]グラウト注入
[8日目]埋め戻し、補修、建具調整、清掃片付け
「土台上げ工法」とは、建物の本体の土台下にジャッキを挿入してジャッキアップにより家の傾きを直すという工法です。
この工法も耐圧板工法と同様に安定した地盤が条件であり、部分上げに効果的です。
低価格で工期も短く済むので、建物の部分的な小さな傾きの修正にピッタリの工法だといえるでしょう。
まとめ
以上、リフォームはどのような基準で、優先順位でおこなうのが良いのか、また西川が施工した事例を取り上げ耐圧盤工法とはどのようなものなのかを具体的にお伝えしてきました。
築年数の経過とともに、家にはさまざまな不具合が生じたり、実際に住んでみると住みにくさを感じることも出てくるでしょう。
リフォームはそのような問題を解決し、暮らしやすい環境を整備するうえで非常に有効な方法だといえます。とはいえ、リフォームの仕方や箇所によって大小はあるものの、決して安くはない費用が掛かるものです。
そのため、リフォームの優先順位を考えて大切な家に長く快適な状態で住み続けるための方法を検討していくことは、重要だといえるでしょう。
西川は、家の傾きを専門に取り扱う業者です。
今回お伝えした施工事例のほかにも、さまざまな工法を取り扱っており状況に合わせたご提案をすることができます。
また、気になる費用面に関しても、業界最安値に挑戦し、出来るだけお客様が満足できる価格設定をおこなっています。
家の不具合、傾き、建具の不調など家に関する不安なことがあればぜひ一度西川にご相談ください。