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家の傾きに対する認識

家の傾きについて、当社が良くお客様から聞くお話があります。

それは、「うちは『あまり傾いていない』と言われたから大丈夫」と言うお話しです。

ここでポイントとなるのは、「傾いていないと言われた」と言うところです。

「言われた」と言うことは、以前に一度は誰かに家の傾きを測ってもらったことがあると言うことに

なります。

ここで言う「誰か」と言うのは、ほとんどの場合が震災直後に家の調査に来た役所や保険会社の

人になります。

 

一度でも家の傾きを測ってもらったことがあり、あまり傾きがないと言われたら安心するのは当然です。

ただ、ここで注意して頂きたいのが、家の傾きの測り方や家のどれくらいの範囲の傾きをみて

「傾きがない」と言われたのかと言うところです。

 

震災直後のり災判定調査で、役所の人は家の外壁四隅で下げ振りと呼ばれる器具を用いて、

垂直高さ120センチに対する水平方向のずれを計測し、家の傾きを測ります。

この方法は、家の傾きを簡易的に測ることができる方法です。

 

この方法で家の傾きを測ったときに、下げ振りの位置が壁から5ミリずれていたとします。

ここで間違ってはいけないのが、【下げ振り5ミリのずれ=家全体の傾き5ミリ】ではない

と言うことです。

建物に対して垂直1.2メートルでの5ミリのずれは、建物の水平方向12メートルに換算すると、50ミリ、

すなわち5センチの傾きがあるということになります。

 

実際に「役所の人に家の傾きは5ミリくらいと言われました」と仰っていたお客様の家の傾きを当社で

測ったところ、約10倍の50ミリ程家に傾きがあったと言う事例がありました。

お客様は下げ振り5ミリのずれ=家全体の傾き5ミリと認識されていたので、その認識の違いを知り

大変驚かれていました。

 

新築の住宅でも+-5ミリで10ミリまでの家の傾きは許容範囲として認められています。

また、国土交通省が定める「品確法」では建物の勾配(傾き)が、

・10Mで30ミリ未満だと【構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が低い】

・10Mで30ミリ以上60ミリ未満で【構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が一定程度存する】

・10Mで60ミリ以上だと【構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が高い】

とされています。

もう少し分かりやすく言うと、人によっては10メートルの距離で15ミリの傾きがあるとめまいがしたり、

違和感を感じたりします。

また、建物に10Mで30ミリ以上の傾きがあると建物のいろいろな箇所に不具合が生じると言うことです。

 

傾いた家に住み続けることは体調不良が起きたり、

家の柱など見えないところにも負担をかけることになるので危険を伴う可能性が高くなります。

 

当社は家の、主に1階にある全部屋の傾きを測っていき、家で一番下がっている場所と一番下がっていない

場所でどれくらいの差(傾き)があるかを出します。

当社のようにレーザーを使って家全体の傾きを測ると、

・家の角から対角に向かって家が下がっている

・家の南面が特に大きく下がっている

など、より詳しく家の傾きの状態を知ることができます。

 

以前、「あまり家の傾きはない」と言われた方も、改めて家の傾きを調査することをお勧めします。

糸の片端に5円玉などの重しを結びつけ、垂らす方法はどなたでも家の傾きを簡易的に測ることが

できます。

もしご自身でも家の傾きを測ってみて、

◇家の傾きが大きいかも知れない

◇もっと詳しく家の傾きを知りたい

など、家の傾きが気になったり不安になりましたらぜひ当社にご連絡ください。

レーザーを使ってより詳しく家の傾きを測らせて頂きます。

 

当社では、ご相談、レーザーを使った家の傾き調査、見積り、代行申請を無料で行っています。

ぜひ一度お問合せください(フリーダイヤル 0120-949-939)。