【地盤沈下の修正にかかる費用の目安とは?】
地盤沈下は、建物や人体に被害をもたらすため、非常に危険な現象です。
しかし、地盤沈下でお悩みの方のなかには「家が傾いたから地盤沈下を修正したいけれど、費用が心配」という理由で工事を躊躇される方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、地盤沈下の修正にかかる費用の目安を、地盤沈下の概要や影響などとあわせて解説します。
地盤沈下を直したいものの、費用面で工事をお迷いの方は、ぜひ参考にしてみてください。
[目次] |
【地盤沈下とは】
地盤沈下とは、一部の地層が収縮することによって、地盤が沈む現象のことです。
地盤沈下が起こる原因としては、地震などの自然災害と、近隣の工事や鉱物・ガスを採取するための掘削といった人為的なものの2種類が挙げられます。
なかでも、近隣の工事や埋め立てが原因で生じる局所的な地盤沈下は「不同沈下」とよばれ、家の傾きの原因とされています。
地盤沈下は一度起こると自然に元に戻ることはなく、時間とともに進行していくため、適切な修正が不可欠です。
【地盤沈下による4つの影響】
ここからは、地盤沈下によって周囲に生じる4つの影響を解説します。
【影響①建物への被害】
地盤沈下が起こると、その地盤のうえに建設されている建物が傾くことがあります。
建物が傾くと、ドアが勝手に開いたり、閉まりづらくなったりするといった問題が発生します。
また、建物の基礎の抜け上がりや、ひび割れなども、地盤沈下による代表的な被害です。
【影響②地下配管への被害】
地盤沈下は、水道やガスの地下配管にも影響を及ぼします。
なぜなら、地盤沈下によって沈み込んだ地層が地下配管に圧力をかけるためです。
圧力によって地下配管に破損やゆがみが発生すると、排水の詰まりや漏水といった被害につながります。
【影響③浸水被害の悪化】
地盤沈下によって、地表と河川や排水路との高低差がなくなると、排水効率が悪くなるため、少しの雨でも浸水被害が発生する可能性が高くなります。
頻繁に浸水被害が生じることで、日常生活や農業に大きな影響を及ぼします。
【影響④人体への被害】
地盤沈下が原因で家が傾くと、住人に健康被害が生じる可能性もあります。
代表的な健康被害としては、頭痛や吐き気、そしてめまいなどが挙げられます。
また、場合によっては食欲不振や睡眠障害にまで発展することもあるでしょう。
【地盤沈下を修正する際の費用は?】
地盤沈下を修正するための費用は、工事の方法や業者によってそれぞれ異なります。
たとえば、土台上げ工法の場合は100万~200万円、基礎から持ち上げる場合は200万~600万円が相場です。
ただし、建物の傾きを部分的に直すような小規模な工事であれば、50万~100万円で行うことも可能です。
費用の目安は、インターネット上で「〇〇工法 費用」と検索することで情報を得られるため、工法が決まっている場合は一度検索してみることをおすすめします。
相場に対して高額の見積もりを出す業者を避けることも大切ですが、安すぎる場合も、工事後に追加料金を請求してくる悪徳業者である可能性があるため、注意しましょう。
【業者を選ぶ際の3つのポイント】
実際に地盤沈下の修正工事を依頼する業者を選ぶ際は、費用以外にも押さえておきたい3つのポイントがあります。
業者を選ぶ際に確認するとよいポイントは、以下のとおりです。
業者選びの3つのポイント
- 口コミが多い
- 実績が多い
- 保証期間が長い
口コミが数多くある業者であれば、利用者の率直な評価をよく知ることが可能です。
顧客によって評価のばらつきがあったとしても、口コミの数が多ければ、総合的に判断しやすいでしょう。
さらに、業者選びには実績の多さも大切です。
なぜなら、実績が多数であるほど、いろいろな状況下での工事に対応した経験があり、技術力が磨かれていると考えられるためです。
また、工事に不備があった際に追加工事の料金を発生させないためにも、保証ができる業者を選ぶことをおすすめします。
保証期間は、10年が一般的です。
【地盤沈下の修正にかかる費用の目安は工法により異なる】
いかがでしたでしょうか。
地盤沈下の修正にかかる費用は、工法や業者によって大きく異なります。
目安としては、土台上げ工法で100万~200万円、基礎から持ち上げる場合は200万~600万円です。
しかし、部分的な工事の場合は、数十万円から依頼することが可能であるため、選択する工法が決まった際に費用相場を調べることをおすすめします。
なお、工事業者を選ぶ際は費用だけではなく、口コミや実績の多さ、そして保証期間の長さなどのポイントも押さえておくと、よりよい業者を選別できます。
地盤沈下の修正に関する見積もりは、無料で行っている業者も多いため、一度問い合わせてみましょう。