今日はお客様からよく聞く、【家の傾きに対する慣れ】についてお話しします。
その前に、まずみなさんに知っておいて頂きたいのが、
新築の住宅でも+-5ミリで10ミリまでの家の傾きは許容範囲として認められていること、
また、国土交通省が定める「品確法」では建物の勾配(傾き)が、
・10Mで30ミリ未満だと【構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が低い】
・10Mで30ミリ以上60ミリ未満で【構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が一定程度存する】
・10Mで60ミリ以上だと【構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が高い】
とされていることです。
もう少し分かりやすく言うと、人によっては10メートルの距離で15ミリの傾きがあると
気分が悪くなったり、めまいがしたり、違和感を感じたりします。
また、建物に10Mで30ミリ以上の傾きがあると建物のいろいろな箇所にドアが自動で開いてしまうなどの
不具合が生じると言うことです。
当社がまだ家の傾き直しの工事をされていないお客様のお宅にお伺いし、
「気分が悪くなったりめまいがするなど、体調に影響はありませんか?」と質問をすると、
「震災直後は少し気分が悪くなったりめまいがしていたけど、慣れたみたいで今は大丈夫」と言う
お答えを頂く事がよくあります。
お客様が仰るように、人は家の傾きに慣れることがあります。
もちろん家の傾きに慣れる人と慣れない人にはそれぞれ個人差があります。
また、家の中で長い時間を過ごすリビングに絨毯を敷いていたり、普段からスリッパを
履かれている人は傾きを感じにくくなることもあります。
もちろん家の傾きの大きさによって家の傾きに対する慣れに差がでてくることもあります。
「家はそんなに傾いていないから大丈夫」
「生活面に支障がでていないから大丈夫」
このようなお話しもよく聞きます。
体調が悪くなかったり、生活面に支障がなければ家の傾き工事はしなくてもいいと思うかもしれません。
ですが、普段一緒に生活をされていないお孫さんやご親族の方、親しい友人や知人の方が家の傾きがある
家に遊びにくると、気分が悪くなったりめまいがするなどの体調不良になる可能性があります。
特にお孫さんが傾いている家に遊びにきたあと、幼稚園などに行くと平衡感覚に影響が残り、
何もない平らなところでよく転んでしまうようになったとお聞きすることもあります。
このように家に傾きがあると、次の地震が来たときにより傾きやすいだけでなく、
お孫さんやご親族の方などを含め、体調面にも影響がでる可能性があります。
また家が傾いていると貸すときや売るときに価値が下がってしまいます。
◇地震直後に体調が悪くなって今は慣れてしまっている方
◇生活面に支障がない方
◇お孫さんやご親族の方などがよく遊びに来られる方
など、あまり家の傾き工事をお考えでない方も是非一度ご連絡ください。
より詳しいご説明はもちろん、ご相談、家の傾き調査、見積り、代行申請まで無料で承ります。
フリーダイヤル 0120-949-939
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